Oxford Envolution: ユーザーのための完全ガイド
バリバリ現役で使える憧れのトランジェントシェイパー「Sonnox Envolution」のユーザーマニュアルを丸っと日本語化しました!
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概要

Sonnox
Oxford Envolution
アタック、ホールド、リリースを独立して調整できるため、さまざまな効果を実現できます。
この他に、一時的および持続的な処理の効果を柔軟な周波数依存の方法で適用することが可能です。
これは信号を別々のバンドに分割することなく実現されるため、従来のマルチバンドプロセッサとは異なり、位相に関する諸問題を引き起こすことなく、自由に並列ルーティング構成を使用できます。
メインレベルコントロール


入力信号のトランジェント、またはサステイン部分を強調、切削するには、メインレベルコントロールを単純に増加、減少させてください。
ゲインはdBで設定され、設定に関係なく選択した設定を超えることはありません。
ゲインエンベロープの現在のレベルは、各レベルコントロール内の円形メーターに表示されます。
センターパネルの割り当て
中央パネルは3つのビューに割り当てることができます。左側のボタンを使用して、パネルを別のビューに割り当ててください。スコープ

トランジェント周波数ミックス

サステイン周波数ミックス

エンベロープスコープ
スコープディスプレイは、入力信号(灰色)、トランジェントエンベロープ(黄色)、およびサステインエンベロープ(紫)の時間ごとの動きを横スクロール表示します。デフォルトでは、スコープはスクロールモードで動作し、時間軸は右から左にスクロールしていきます。

Envolutionをテンポマップされたプロジェクトで使用する際は、拍同期のモードがより適切です。
別のモードを選択するには、スコープディスプレイの上にマウスカーソルを置くと表示される設定パネルをクリックしてください。
特にスクロールモードでは、エンベロープの形状を確認するためにスコープ表示をフリーズさせる機能が便利です。

これを行うには、スコープ表示の内部の任意の場所をクリックしてください。
フリーズされると、表示の周りに青い境界線が描かれます。再度クリックするとフリーズが解除されます。
エンベロープシェイピング

高品質で多用途な検出と処理のために、入力信号の特性に基づいて自動的に定数が調整されるように設計されています。
このため、パラメーターは利用可能なパーセンテージで表示されます。
アタック、ホールド、リリースのコントロールは、トランジェントとサステインの両セクションで似た機能を果たしますが、使用時の挙動はかなり異なります。
これらの違いは次の箇所で後述しています。

プラグインの中央パネルにあるスコープディスプレイでは、信号に適用されるゲインエンベロープの感度と波形の関係性を視覚的に理解するのに役立ちます。
トランジェント
Attackアタック
速いアタック速度の場合

遅いアタック速度の場合

遅いアタックタイムだと、検出されたトランジェントの初期の一部を変化させずにプラグインを通過させることができます。
アタックタイムを遅くすると、入力信号に対する過渡検出の感度が低くなる一方で、Sensitiveパラメーターの効果はより分かりやすくなります。
Hold持続
Holdなしの場合

長めのHold設定の場合

処理されたトランジェントの音を形作るのに非常に効果的です。
例えば、ブーストする際にホールドタイムを少し増やすことで、各トランジェントイベントを過度に長くすることなく、より低周波の「パンチ」を印象付けることができます。
その他の使用方法として、弦をかき鳴らすなどで発生するアタックが各楽器の演奏で発生した場合などに有用です。
これらを別々に処理すると、複数の急速なエンベロープ変動が重なり、不自然に聞こえ始めることがあります。ホールドの値を増加させることで、隣接するイベントを効果的にグループ化でき、より音楽的な結果を得やすくなります。
Releaseリリース
速いリリース設定の場合

遅いリリース設定の場合

数値を上げると滑らかな減衰を伴う長いトランジェントイベントが得られます。
例えば、トランジェントを3〜6dB減少させ、レベルに依存しないコンプレッサーのような効果を得るために、スローリリースタイムを使用すると、持続信号成分に影響を与えずに済みます!
Sensitivity感度
デフォルト感度(一部のトランジェントのみ検出)の場合

高感度(すべてのトランジェントを検出)の場合

100%では、検出されたすべての過渡イベントがゲインエンベロープに寄与されるように動作します。
感度を上げると、より多くの過渡イベントが検出されます。
パラメーターの調整方法の目安として、トランジェント処理が「歪んでいる」または「フラッターしている」ように聞こえる場合は、感度コントロールを下げてみてください。
サステイン
Hold持続
サスティンホールド無しの場合

長めのサスティンホールド設定の場合

サスティンホールドとリリースを長めに、ディケイのみ下げた設定の場合

Attackアタック
サスティンのアタックを速くした場合

サスティンのアタックを遅くした場合

アタックタイムが増加すると、サステインセクションはメインサステインレベルコントロールで設定されたターゲットに到達するまでに時間がかかります。サステ インアタックを調整することで、サステインエンベロープの速度を音楽パフォーマンスの速度に合わせる際にも役立ちます。
Releaseリリース
サスティンのリリースを速くした場合

サスティンのリリースを遅くした場合

通常は非常に速いデフォルト設定のままが最適です。
ただし、トランジェントを強化または減少させる代替手段として使用することも可能です。
たとえば、サステインを減少させるとき、リリース時間を増加させることで、トランジェントを検出した際の先頭部分が柔らかくなりますが、トランジェントセクションの処理は使用しません。
サステインを増加させるとき、リリース時間を増加させることで、エンベロープが0 dBFSに戻る際にトランジェントイベントの始まりをブーストすることができます。したがって、リリースコントロールは、サステイン処理の「パンチ感」を調整するために使用できます。
トランジェントセクションが別のエフェクトにすでに使用されている場合、異なる周波数範囲に焦点を当てている可能性があるため、この方法は有用です。
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スペクトラルシェイピング
ティルトモード

トランジェントまたはサステインセクションのFREQボタンをクリックすることでこちらを表示できます。
周波数ミックス(FREQ)コントロールにより、トランジェントとサステイン効果を異なる周波数範囲で異なる量で適用できます。
周波数に合わせたDry/Wetと考えることができます。
この場合、高周波はWET、低周波はドライになります。
トランジェントおよびサステインエフェクトの検出と適用を周波数依存にします。
信号を複数の周波数帯域に分割することなく動作をしてくれるため、位相キャンセレーションのような副作用は発生しません。また、FIRフィルター搭載していないため、非常に低いレイテンシーで動作します。
Tilt(ティルト)を0にすると入力信号に忠実にEnvolutionは動作します。
サスティンの効果は高周波を弱める設定

トランジェントの効果は低周波を弱める設定

デフォルトでは滑らかな6dB/オクターブのスロープになっており、穏やかなトーンシェーピングに非常に便利です。
極端な設定(-100%および100%)では、レスポンスがロー パスまたはハイパスフィルターに変わり、処理から低周波または高周波信号成分を除外することができます。
低域または高域で効果が強すぎると感じた場合は、その領域でカーブを下に傾けるためにティルト量を調整してください。
ドラムバスのルームアンビエンスを減少させるためにサステインセクションを使用していると、シンバルが不自然に「ゲート」されたように聞こえることがあります。
こういった場合などに、ティルトモードを使用して処理することで高周波数のアンビエンスは減少させ、シンバルの減衰は影響を受けないように設定できます。
フォーカスモード
フォーカスモードでは、より正確な制御のためにバンドパスまたはノッチフィルターを提供します。いくつか例を紹介します。
サステインレベルのみ特定周波数に処理を加え、ドラムの共鳴を処理する場合

トランジェントのブーストを使い、アンビエンスを強調させずにドラムの迫力を持ち上げる場合

存在感を損なわずに中高域のアンビエンスを軽減する場合

サスティンのバランスを変える際に、ローミッドの鳴りを調整する場合

音色の温度感とレベル管理について
トランジェントプロセスは平均信号レベルを一定に保つように機能しますが、+方向にレベル設定を使用すると、プロセスは大幅に大きなピークレベルを生成する可能性があります。例えば、打楽器的な音では、ピークレベルが最大24dBまで増加することもなくはありません。
サステインプロセスは平均信号レベルを劇的に変化させ、入力プログラムのピークレベルをも増加させることがあるのです。
0dBFSを超えるレベルを防ぐために、プラグインの出力メーターやトランジェントおよびサステインエフェクトメーターで適切な出力ゲイン設定を行いましょう。
WARMTHの調整

ウォームプロセスは、高い変調レベルが必要な場合に早期クリッピングからのある程度の緩和を可能にするために含まれており、デジタル最大値を超えるピーク情報のハーモニックコンテンツをプラグインからの最終出力信号に含める方法を提供します。
最大値(100%) に設定すると、Warmthプロセスはピーク入力信号を+6dBFSまで含めることができ、ハードクリッピングの音を防ぎながら、出力信号のオーバーロードも0dBFSを超えないようにします。
Warmth処理は、プログラムのハーモニックコンテンツも変更し、温かみと豊かさを提供します。
ラウドネス強化
マイナス方向にトランジェントレベル設定で使用する場合、Envolutionはヘッドルームを超える可能性のある非常に短いトランジェントを減少させることで、プログラムの音量を増加させる有用な方法を提供します。多くの場合、非常に短いトランジェントは目立つ部分ではなく、結果の音響特性を損なうことなく減少させることができます。
非常に短期的なピークが減少すると、ヘッドルームを超えることなく、より高い変調レベルを達成できます。
先読み(LookAhead)プロセスでは、プラグインの出力に現れる前に信号に作用できるため、短期的なピークを明らかな音響特性の損失なしに効果的に減少させることができます。
効果的な達成方法としては、最小のトランジェントアタック設定でマイナス方向のトランジェントレベルとトランジェントリリース値を少し適用し、最も速いトランジェントのみをキャッチする必要があります。
適切なトランジェントの感度設定と組み合わせることで、トランジェントを必要な量だけ減少させることができ、リミッティングが発生する前に全体レベルを上げることができます。
Envolutionは設定内容に応じて常に変化する適応プロセスであるため、ピーク制限機能はプログラムリミッターが提供するものほど予測可能で正確ではありません。
その他のパラメーター
マスターのDry/Wetミックス

これを使用することでそれぞれコントロールを独立して行うよりも最終調整が簡単に行うことができます。
極端なサスティン設定でもパラレルコンプレッションのように扱うことが可能です。
DIFFリッスン

元の入力信号とトランジェント・サスティンの処理された信号、これらの違いを聞くことができます。
いわゆるデルタスイッチです。
誤検出なく、適切な感度設定を選べているか確認するのに非常に役に立ちます。
※有用性を考えて、Warmthで設定する倍音歪みはDIFFリッスンモードの差分信号には含まれていません。
また、クリエイティブな使い方もあります。
例えば・・・
- トランジェントレベルを増加または減少させて、トランジェントイベントのみを抽出して、他のダイナミックプロセッサをトリガーしたり、時間ベースのエフェクトプロセッサに供給したりするために使用します。
- トランジェントレベルを増減させ、トランジェントリリースコントロールを使用して抽出されたトランジェントがどれくらい早く減衰するかを調整します。打楽器信号の場合、これにより優れたサステイン削減が可能になり、サステインセクションはさらなるエンベロープシェーピングのために利用可能になります!
- サステインレベルを増減させて、非過渡的なイベントのみを抽出します。これは極端な負比率圧縮に似た音になることがありますが、レベルには依存しません!サステインアタックとリリースのコントロールを使用して、このエフェクトの攻撃性を調整します。
まとめ
公式マニュアルをほぼそのまま翻訳したのでこの文量になってしまいました。訳しているだけなのに、トランジェントシェイパーとして思うところに辿り着く上で必要な機能はほぼ揃っていて、代替品が増えてもこれを使い続けたくなる製品なような気がしました。
Envolutionは今もプロに愛される製品であるのも頷けますね。
結構高価格帯で、手が出しづらい一面もあったSonnox製品。
その中でもさらにセールが少なく、値引きも少なかったこのEnvolutionが
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Plugin BoutiqueBest Serviceベストサービス⇩
Best ServiceBeatcloudビートクラウド⇩
Beatcloud以上
MazQでした〜!
Twitter ID:@MazQmusic
— MazQ / MusicMaker (@MazQmusic) 2019年1月30日
SoundCloud: https://t.co/Wz1FUfcio8
Blog:https://t.co/Nc3MslA1jb
AudioStock:https://t.co/k7ob0roCA6
次回もお楽しみに!
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