UBK-2:革新的なダイナミクス処理とサウンドデザインのためのプラグイン

UBK-2は、Kush Audioが提供する音楽制作における革新的なコンプレッサープラグインです。
Kush Audioは1974年創業のハードウェアブランドで、現在はロスアンゼルスに本拠地を構えながら、プラグインとハードウェアの両方を作っています。
本記事では、そんなKush AudioのUBK-2を概要から詳細な機能、実際の使用方法まで紹介します。
UBK-2がどのようにサウンドデザインに役立つのか、そしてその操作方法をわかりやすく解説します。
UBK-2の概要
UBK-2は、音楽制作におけるダイナミクス処理やサチュレーションに革新的なアプローチを提供します。
UBK-1の素晴らしい特長をそのまま継承しながら、さらに多くの機能が追加されています。
使いやすさとクリエイティビティを両立させるこのプラグインは、音楽制作における新たなツールとなるでしょう。
UBK-1の歴史と影響

2012年に登場したUBK-1は、当時のプラグインコンプレッサーが持っていなかった特別な雰囲気や個性を持ち、ITBで作業しているミキサーに新しいツールを提供しました。
UBK-1は、グレゴリー・スコットによって開発された「UBK Fatso」ハードウェアの曲線を忠実に再現し、動きやグルーヴ感を生み出しました。
UBK-2の主な特徴
- 簡単な操作
UBK-2は、シンプルなインターフェースで直感的に操作でき、すぐにサウンドを作り出すことができます。 - 圧縮プリセット
UBK-2は8種類のコンプモードをスライダーでリニアに設定が可能で、圧縮の強度を調整する「ビッグノブ」はスレショルドとして機能します。 - サチュレーションエンジン
コンプの前後にチューニングされたサチュレーションエンジンが、より自然で温かみのあるサウンドを提供します。 - Tri-Meter表示

入力レベル、出力レベル、ゲインリダクションを一目で確認でき、効率的に作業できます。
新しいコンプのプリセット

UBK-2では、「Cream」などの新しい低比率コンプのプリセットが追加され、UBK-1では実現できなかったスタイルの圧縮が可能になりました。
それぞれ固有のアタック、リリース、ニー、レシオを持っています。

アタック・リリースのモジュレーションがついているため、8種類から設定したコンプのアタックとリリースを個別に0.5~3倍の範囲で時間を変更することが可能です。
サチュレーションエンジンの役割

UBK-2には、コンプの前後にサチュレーションエンジンが搭載されており、これによりトランジェントをスムーズに処理し、自然な温かみを保ちながら音を処理することができます。
コンプ前のサチュレーションエンジンは、1960年代後半の中音域を良くしてくれるような音色感になっています。
コンプ後のサチュレーションエンジンは、1970年代のコンソールを基に、やや低中域を厚くするようなトーンになっています。
ブレンドモードの詳細

UBK-2には2種類のブレンドモードがあり、異なる効果を提供します。
クリーンモード(Clean Mode)
クリーンモードは、通常のウェット/ドライコントロールで、入力信号と出力信号をどのくらい混ぜるか決めることができます。
ダーティモード(Dirty Mode)
ダーティモードでは、コンプ後の信号を並列でブレンドします。
EQやサチュレーションは100%残した状態であることがCleanとの明確な違いです。
EQセクションの解説

UBK-2には、4バンドのベースラインEQが搭載されています。
このEQは、Kush Audioのq.632というMagpha EQベースのアルゴリズムを使用しており、シグナルの調整を非常にスムーズかつ効果的に行います。
各EQバンドの詳細
- 55Hz ベル型(Q 0.28, ±16dB)
この帯域は、低域のサブ周波数を処理します。非常に広いQ値を持ち、バスや低域の重厚感を加える際に効果的です。 - 130Hz ベル型(Q 0.60, ±12dB)
中低域で、音に暖かみや膨らみを加えるために使用されます。太く、ぼんやりした音を調整するのに役立ちます。 - 632Hz シェルフ型(±6dB)
中高域で、音をシャープにするために使用します。これにより、トラックやグループ全体の明瞭さを加えることができます。 - 13kHz ベル型(Q 0.60, ±12dB)
高域で、特にボーカルやシンセの空気感を強調するために使用されます。サウンドに明瞭さや輝きを加えるのに最適です。
おすすめの活用方法
パラレルコンプレッション
この方法は、音を誇張して極端にした後に、それを控えめにブレンドするという強力なテクニックです。
EQやコンプレッサーのスレッショルドを極端に調整して、歪みや圧縮を強調した後、それを並列でブレンドするプリセットを多数用意しています。
そこから少しずつDry/Wetの値を変更し、Wet音が聴感上聞こえなくなる瞬間を見つけます。
それがちょうどいい設定です。
Dryだけにしたときには明らかに完全に無くなったと感じるはずです。
初心者向けコンプ設定
あなたがコンプ初心者の場合、まずサチュレーションを最小にし、ブレンドを100%、HPFオフ、EQフラットに設定します。
その後、入力を調整して、ピークが-5dB〜0dBの間に収まるようにします。
次に、アタックとリリースをUBK-1のデフォルト(等倍)に設定し、「Smash Intensity」を高くして、少なくとも10dBのゲインリダクションが発生するようにします。
その後、8つのプリセット「Smash Modes」を切り替え、スネアのアタックやキックのクリック感、低域と高域のバランス、ボーカルの子音、前後感などに意識して聴いてみましょう。
他にもベースならプラック感、グルーヴ感なども意識するといいでしょう。
すべての変数、ニュアンスに敏感になるには何年もかかるかもしれませんが、アタックリリースを聞き分ける方法はYouTubeのKush After Hoursを見ると早く理解できてオススメです。
低域と高域の調整
ベースを調整する際、トップ(高域)の調整を反対にしてみてください。
例えば、+3dBのベースブーストを加える場合、-3dBのトップカットを試してみましょう。
この方法で予想外の結果が得られるかもしれません。
参考文献
https://thedataofkush.com/manuals/PluginManual_UBK-2.pdf
まとめ
ハードウェア開発をメインに行う老舗ブランドとして、唯一無二のトーンを感じさせてくれるKush Audio。
茶色が特徴のUBK-1から12年ぶりのリニューアルとなったUBK-2はそのまま引き継ぎながらパラメーターを分かりやすく、かつ多機能にしたユニークなコンプレッサーです。

是非ご覧ください。
必ずもらっておきましょう!!
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— MazQ / MusicMaker (@MazQmusic) 2019年1月30日
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次回もお楽しみに!
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