RME ADI-2シリーズ比較


先日ヘッドホン祭に行ってきました。
目的はRME ADI-2シリーズの比較です。

手持ちのADI-2 Pro FS R Black Editionと比べてどう音が進化しているのか気になったからです。

購入時のADI-2 Pro FS R Black Editionのレビューはこちら(少し改定してます)⇩


ということでお待たせいたしました!!

以前ヤフオクで購入した6.3mmフォンプラグ2本とHD600を合わせて普段使っているので、そちらを持参して比較しました。
普段はBlack Editionを使っているので、旭化成DACのRMEの音に慣れ親しんでいます。

決してベストではありませんが、音の鳴らし方は判断基準用にすごく良いと思っています。
音楽を聞いている感覚はあまりないかもしれませんが。。。

さて、今回は中身の違いにも触れながら書いていこうと思います。


中身の違い(DAC)

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ADI-2 Pro FS R Black EditionとADI-2/4 Pro SEは中身に明確に違う部分があります。
それはDACチップです。
前者はAKM(旭化成)、後者はESSを採用しています。
DACチップ・・・デジタル信号をアナログ信号に変換する集積回路チップです。

RMEも旭化成の半導体工場の火災で大打撃を受けた会社の一つでした。

そのため、コンシューマー向けのADI-2 DAC FSは途中からESSのDACチップを採用することになりました。
シリアルの最後がBとCでどちらのDACチップを採用しているか分かるそうです。
ちなみに当方はDAC FSのDAC違いはESSしか聞いたことがありません。

プロ向けは一貫した音作りのため、同製品でDACチップの変更は行っていないらしいです。

Babyface Pro FSやBlack Editionの併売もしていますし、今後の部品安定供給を考慮してADI-2/4はESSを採用したようです。


電源の違い

Power

残念ながら中の細かいパーツの違いは公表されておらず、電源供給の割合も非公表です。
公式ある「基板の設計も見直されて、DSPも強化された」という情報くらいしか分かりません。

ACアダプタは24Wから40Wになりました。
2pinではなく3pinで接続できるようになり、自宅や仮想アースなどからアースを取れる方はアドバンテージになるかもしれません。
電源は9V-15Vの範囲内であれば他の電源も使えます。
現在私はiPower12Vを使っています。
気づかず9Vを使っていたこともありましたがw

ちなみに、今回の試聴はどちらも新しくなった40Wのアダプタで供給していたと思います。


出音の違い

loudness

設定項目がADI-2/4になって増えていたので同じ数値で同じ音量になるように設定を揃えて比較しました。
※音量は聞こえ方にかなり差が出てしまいます。

他にも極力条件は揃えていますが、USBケーブルは揃えることが難しく、Black EditionがUGREEN、ADI-2/4が純正というようになってしまいました。
純正品は概ね低音はまとまって聞こえる傾向があるように思いますが、UGREENの音質傾向は全くわかりません。
もし読者様でケーブルの差を教えていただける方がいましたら是非コメント、ツイッターDM、メールにてご連絡ください。

この低音の差さえクリアできれば間違いなく2/4 Pro SEの方が優れていると言えてしまいそうです。

さて、個別に音質傾向を見てみましょう。


ADI-2 FS R Black Edition

ADI-2 Pro FS R Black Edition

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DAC FS(ESS)を聞いた時も比較して思いましたが、ダイナミクスも周波数も段階的で機械的な鳴り方に感じました。
リバーブの量や質感は分かるけど、平面的で奥行きはないので面白みはありません。
電子音のカッチリした音と非常に相性がよく、メリハリがあるので、いわゆるモニター的といえばコレというような印象です。
音楽として聞かせるよりも音を正確に伝えることだけ考えられたような質感です。

ただ、音程に対して周波数の差が少ない低音の再現性は非常に高いと思いました。

高音はやや丸みを帯びているような特性に感じて、表現の乏しさを感じる部分です。


ADI-2/4 Pro SE

ADI-2-4 Pro SE

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DAC FS(ESS)で感じた高域の良さや質感を踏襲しているように感じました。
ハッキリ言ってこれまで旭化成DACを使っていたRMEの音とは別モノです。
これまでが無味無臭のややデジタルな印象から有機的で音楽的な鳴りに変わったと感じます。
奥行きもあります。
ただ、質感は変わったものの、色付けをしている印象は全くありません
音の輪郭も高音の再現性が上がったため、ハッキリした印象です。
ただ、低音はややまとまり感のある鳴り方に聞こえるようになりました。
重低音の50Hz以下の質感や鳴り方も相対的に進化していますが、100Hz付近のあたりは少し好みが分かれるかもしれません。
これがUSBケーブルの差かどうかは分かりませんでした。 


総評

Black Editionを2台買うのとあまり変わらない値段で、出音の違いが気になっていましたが、ここまで別モノのような音だと色々と考えてしまいますね。

RME自体、値段であまり音の傾向は変わりませんが、これは次元が違うような気がしました。

Antelope AudioのAmariなんかは表現力が高く質感も奥行きもあって大好きなのですが、どちらかと言うとサミングに使いたい音で、制作に直接使いたい音とは個人的に異なります。
RMEは誇張感していない範囲内で、どちらかというと改善されたような感覚です。

完全に乗り換えるのは難しいと思いますが、もしBlack Editionを所有している方なら年内のアップグレードプログラムで海外直輸入よりもお安く入手できるようなので、そちらを利用すると良いかもしれません。
DACチップによる違いが大きく影響していると思うので、そういった意味でも機材の選定の際、参考になれば幸いです。

ご一緒に、DAC FS(ESS版)もご検討いかがでしょうか。
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